海や山、そして美しい花々。豊かな自然に恵まれた福岡には、インスタ映え間違いなしの絶景がいくつも存在する。そんな福岡の絶景スポットを、定番から穴場まで、余すところなく紹介したい。
もくじ
見晴らし抜群の眺望
車で近くまで行けて、手軽に登れる。そんな絶景スポットをまずは紹介したい。福岡の街を高い場所から見下ろしてみよう。
立石山(糸島市)
糸島市志摩芥屋にある標高209.5mの「立石山(たていしやま)」。中腹まで車で行くことができ、そこからは15分のプチ登山。山頂からは、芥屋海水浴場のきれいな海や、糸島の美しい海岸線を見下ろすことができる。まさに、絶景だ。
糸島「立石山」の絶景 15分のプチ登山は意外とハードだった…
愛宕神社(福岡市西区)
福岡市西区にある「愛宕神社(あたごじんじゃ)」は、筆者お気に入りの展望スポット。都市高速の向こうに、福岡タワーと独創的なデザインのビル群を望むことができる。福岡の象徴的な風景のひとつだ。
米ノ山展望台(篠栗町)
糟屋郡篠栗町にある「米ノ山(こめのやま)展望台」。晴れた日には、志賀島や福岡タワーまで見渡せる。吹き抜ける風が心地よく、休日にはパラグライダーやハンググライダーを楽しむ光景が見られることも。福岡市内中心部からは車で50分ほどだが、途中かなり細い道もあり。
英彦山(添田町)
紅葉の名所として知られる田川郡添田町の「英彦山(ひこさん)」。福岡市内中心部からは車でおよそ1時間半。登山客も多いが、スロープカーなどもあり、登山をせずとも十分楽しめる。穴場的なスポットだが、「花見ヶ岩公園」の360度パノラマビューは息を呑む絶景だ。
潮見公園(福岡市東区)
福岡市東区の志賀島にある「潮見公園」。志賀島のほぼ中心に位置する展望スポットだ。玄界灘と博多湾を同時に眺めることができ、その奥に広がる福岡市街地まで見渡せる。海の波も、行き交う舟も、ここからだと全てがゆっくり動いているように見え、いつまでも眺めていたくなる。
海岸線のサイクリングが爽快!意外と知らない「志賀島」の観光スポット
アクロス福岡(福岡市中央区)
福岡市民でも意外と知らない人が多いが、アクロス福岡の緑で覆われた「ステップガーデン」は、無料開放されていて、屋上展望台まで階段で登ることができる(屋上展望台の開園は土日祝日のみ)。屋上からは天神中央公園を見下ろすことができ、遠くには宝満山や脊振山も見える。通称“アクロス山”と呼ばれ、都会のど真ん中で楽しめる、約10分のプチ登山だ。
“アクロス山” に登ってみた − アクロス福岡「ステップガーデン」
咲き誇る花々
ある特定の時期にだけ見ることができる、花々の絶景。福岡の美しい四季を感じよう。
河内藤園(北九州市)
アメリカのニュース専門放送局CNNが「日本で最も美しい場所31選」のひとつに選出した「河内藤園(かわちふじえん)」。幻想的な藤トンネルに、約1,000坪の巨大な藤棚。紫色に包まれる、神秘的な世界だ。死ぬ前に一度は見ておきたい。例年、見頃がGWと重なるため、大勢の観光客で賑わう人気観光スポットだ。
【例年の開花時期】4月中旬~5月中旬頃
海の中道海浜公園(福岡市東区)
年間を通して、四季折々の花々を楽しむことができる「海の中道海浜公園」。特に、4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えるネモフィラの花畑は圧巻だ。約150万本の青い花が辺り一面に咲き誇り、最高にフォトジェニック。気候が過ごしやすい時期でもあるので、海の中道に出かけるにはベストなシーズンだろう。
【例年の開花時期】4月中旬〜5月上旬頃
海の中道海浜公園では、春だけでなく、「うみなかはなまつり」が開催される秋にも魅力的な花々が開花する。なかでも、10月上旬から中旬にかけては、コキアとコスモスがともに見頃を迎えるため、見応え抜群だ。
【例年の開花時期】10月上旬〜10月下旬頃
コスモスやコキアがフォトジェニック!海の中道海浜公園『うみなかはなまつり』
千光寺(久留米市)
“あじさい寺”こと、久留米市の「龍護山 千光寺(せんこうじ)」。お寺の境内を約7,000株のアジサイが埋め尽くす。気が滅入りがちな梅雨の時季だが、色とりどりに咲き誇るアジサイが、心をパッと明るくしてくれる。
【例年の開花時期】6月上旬〜7月上旬頃
【紫陽花の名所】あじさい寺・千光寺(久留米)− 境内を埋め尽くす約7,000株の絶景
柳川ひまわり園(柳川市)
柳川市橋本町の「柳川ひまわり園」。福岡市内中心部からは車で約1時間半。有明海に面した、およそ5ヘクタールの干拓地に、約50万本の大輪のひまわりが咲き誇る。青い空と一面に広がる黄色のコントラストは圧巻だ。
【例年の開花時期】7月下旬頃
柳川ひまわり園 50万本の大輪の向日葵は、想像を超える絶景!
つづら棚田(うきは市)
うきは市の山あいに広がる「つづら棚田」。毎年9月には約50万本の彼岸花が咲き誇り、多くの観光客が訪れる。そこにあるのは、後世に残したい日本の原風景だ。
【例年の開花時期】9月中旬〜9月下旬頃
のこのしまアイランドパーク(福岡市西区)
言わずと知れた、能古島の「のこのしまアイランドパーク」。季節ごとに咲く花が異なるので、行くたびに違った表情を見せてくれる。なかでも秋のコスモス畑は絶景だ。博多湾に臨む「パノラマ花壇」で、一面に咲き誇るコスモスは、最高の癒やしを与えてくれる。「遅咲きのコスモス」もあり、長い期間コスモスを楽しめるのも嬉しい。
【例年の開花時期】10月上旬〜11月上旬頃
能古島の遊び方 – コスモスを見に行こう|のこのしまアイランドパーク
福ふくの里(糸島市)
福岡市中心部から車で30〜40分ほどの糸島市二丈福井にある直売所『福ふくの里』。農閑期の田んぼに、約5万本の菜の花が咲く。すぐ目の前をJR筑肥線の電車が走るので、タイミングを見計らって写真を撮れば、インスタ映え間違いなしだ。
【例年の開花時期】2月下旬〜3月下旬頃
西公園(福岡市中央区)
桜の名所として名高い「西公園」。ソメイヨシノを中心に、ヨウコウザクラやヤマザクラなど約1,300本の桜が咲く。福岡県内では唯一、「日本さくら名所100選」に選ばれている。ライトアップされた夜桜も見事だ。
【例年の開花時期】3月下旬 ~ 4月上旬頃
【西公園お花見ガイド】日本さくら名所100選は福岡でここだけ!
雄大な海辺の絶景
海は広いな大きいな〜♪ 朝、昼、夕。いつ見ても、海は美しく、雄大だ。山だけでなく海にも近い、福岡ならではの絶景を満喫しよう。
二見ヶ浦(糸島)
糸島市志摩桜井の海岸「二見ヶ浦(ふたみがうら)」。海岸沿いにオシャレなカフェが建ち並び、「日本の渚100選」、「日本の夕陽100選」にも選ばれている人気スポットだ。毎年夏至の頃には、夫婦岩の2つの岩の間に夕日が沈むため、多くの写真愛好家たちが訪れる。
芥屋の大門(糸島市)
糸島を代表する景勝地のひとつ「芥屋の大門(けやのおおと)」。糸島の北西端に位置し、国の天然記念物にも指定されている。約30分の遊覧船から、高さ64mの断崖を見上げると、まさに息を呑む迫力。天候次第だが、洞窟の中へ入ることもできる。
勝馬海岸(福岡市東区)
志賀島の「勝馬海岸」には、少し奇妙なインスタ映えスポットが存在する。おそらく、もともと東屋だったものの支柱なのだろうが、どこかストーンヘンジのような容姿が、“映える”と人気。
海岸線のサイクリングが爽快!意外と知らない「志賀島」の観光スポット
映えるパワースポット
インスタグラムに投稿すれば、運気だけでなく、“いいね”も集まる。そんな、“映える”パワースポットを紹介したい。
浮羽稲荷神社(うきは市)
91基の鳥居が連なる、うきは市の「浮羽稲荷神社」。福岡市内中心部からは、車でおよそ1時間。鳥居の先には筑後平野が広がり、晴れた日には原鶴温泉やその向こうの山々まで見渡せる。景色をさえぎる高い建物はなく、田んぼの鮮やかな緑に、朱色の鳥居がよく映える、フォトジェニックな眺望だ。
南蔵院(篠栗町)
糟屋郡篠栗町にある「南蔵院(なんぞういん)」。ブロンズ製では世界一の大きさを誇る釈迦涅槃像が有名だが、他にも多種多様な仏像が祀られている、県内でも有数のパワースポット。全長41m、高さ11mの涅槃像は、実際に見ると想像を超える大きさだ。
世界最大の涅槃像!篠栗町の「南蔵院」はご利益満載のパワースポット
その他のインスタ映えスポット
上記には分類しきれないが、まだまだある福岡のインスタ映えスポットをご紹介。
芥屋の大門公園(糸島市)
糸島市の「芥屋の大門公園」の中に、“トトロの森みたい!”と話題の場所がある。樹々に覆われ、まるでジブリの世界に迷い込んだかのような、不思議な雰囲気を味わえる。ジブリファンは必見の穴場的スポットだ。
糸島に“トトロの森”があった! ジブリファン必見 − 芥屋の大門公園
千仏鍾乳洞(北九州市)
北九州市小倉南区の平尾台にある千仏鍾乳洞(せんぶつしょうにゅうどう)。福岡市内中心部から車で1時間ちょっと。膝下ほどの水位の水の中をジャブジャブと進んで行くと、長い年月をかけて形作られた鍾乳石が姿を現す。鍾乳洞だけでなく、途中に車で通るカルスト地形も絶景だ。
TEXT・PHOTO:山下侑一郎