アメリカのニュース専門放送局CNNが「日本で最も美しい場所31選」のひとつに選出した「河内藤園(かわちふじえん)」。北九州市八幡東区の山間部に位置する私営の藤園でありながら、その美しさが海外にまでクチコミで広がり、見ごろを迎えるGW期間中には多くの観光客が訪れる。一度は必ず訪れたほうが良い超オススメのスポットだ。(写真は全て2016年5月5日に撮影)
幻想的な藤トンネル
園内に入ってまず最初に目を奪われるのが「藤トンネル」。藤の花で覆われた、約110mのトンネル。非日常的で幻想的な空間に思わず息を呑む。辺り一面に漂う藤の香りは、一瞬にして心を癒してくれる。
その美しさに酔いしれるのも束の間。カメラを掲げ、ひたすらシャッターを押し続ける観光客。先に進むことを躊躇い、立ち止まって記念撮影のオンパレード。人がいない状況で撮影したくなるが、GW期間中は朝一で入場しない限り、かなり難しいだろう。
圧巻の大藤棚
見どころは藤トンネルだけではない。続いて登場する、約1,000坪の巨大な藤棚。
広々とした空間を覆い尽くす藤棚は、まさに圧巻。太くて力強い幹から四方にこれでもかと広がる藤の花。藤トンネルとはまた違った、神秘的な美しさだ。
藤棚の向こうには緑豊かな山々。優しく差し込む太陽に光。「来て良かったね」と何度も口にする。この絶景は、一度は必ず見ておくべきだろう。
紫、ピンク、白。どの色もそれぞれ美しく、心地よい色の変化が、観光客を全く飽きさせない。
見ごろと開花状況
見ごろは、4月下旬から5月中旬にかけて。ちょうどゴールデン・ウィークと重なる。写真は、2016年5月5日の開花状況。
GW期間中のチケットはコンビニで
チケットの購入には注意が必要だ。通常は現地での購入だが、混雑するGW期間中は、コンビニで事前にチケットを購入する必要がある。人気が過熱し、国内外から多くの観光客が訪れるため、交通渋滞の緩和を目的に、今年から導入された購入システム。詳しくは、公式HPにて。
2時間ごとの入園時間指定式。この仕組みのおかげで、観光客の数がコントロールされ、ストレスなく藤の鑑賞を楽しめる。ただし、日にちや時間帯によっては売り切れが発生するため、早めの購入がおすすめ。
河内藤園へのアクセス
山間部にあるため、公共の交通機関では行きにくく、自家用車やレンタカーの利用がおすすめ。福岡方面からは、九州自動車道を通って北九州都市高速に入り、「大谷IC」で降りる。カーナビによっては、違うルートを案内するので要注意。福岡市内から1時間強。
河内藤園
福岡県北九州市八幡東区河内2-2-48
ランチと周辺情報
周辺にランチができるお店はほとんどない。園内には、飲食が許されている休憩スペースがあるため、弁当を持参した方がいいだろう。
河内藤園のすぐ近くに「あじさいの湯」という温泉施設がある。藤の鑑賞を満喫した後、ゆっくりと温泉に浸かれば、この上ない癒しの一日。
「あじさいの湯」の中には、お食事処もあるため、そこでランチもできるが、飲食店はそこくらいしかないので、昼ごろには混み合ってくる。11時半オープンのため、10時頃から河内藤園に行き、11時半からランチ、その後、温泉でゆったり、という流れがベストだろう。
GW期間中は、食事のみの利用は不可。温泉の利用客は、この施設の送迎バスも利用できるので、自家用車で行くのが難しい場合は、検討してみるといいだろう。