冬の楽しみ、いちご狩り。福岡市内中心部から、車で約50分。筑前町の「らいおん果実園」なら、60分食べ放題で、あまおう、さがほのか、紅ほっぺ、かおりのなど、多品種の食べ比べができる。筆者お気に入りの品種や、おいしいいちごの見分け方なども紹介したい。
朝一番を予約しよう
らいおん果実園のいちご狩りは、完全予約制だ。電話かインターネットで予約ができる。予約時には来園時間を選択する必要があるのだが、時間帯によってはなくなってしまう品種もあるため、朝一番(10時)の予約がおすすめだ。
受付を済ませたら、ヘタを入れるビニール袋とハサミを受け取る。コンデンスミルクの持ち込みも可能で、受付でも販売している。もちろん最初は、いちご本来の甘みを味わうのが基本だが、終盤にコンデンスミルクを投入すると、より一層贅沢な甘みを堪能できる。
大人も子供も摘みやすい
ハウスの中に入ると、いちごの甘い香りが漂い、それだけで幸せな気持ちに。全面シート張りで、足元が汚れにくくなっているのもありがたい。
2段式の高設栽培のため、子供でも手が届き、大人も立ったまま楽に摘むことができる。
おすすめの品種は?
各レーンには、それぞれ栽培している品種の説明が添えられている。この日は、下記の全8種類を食べ比べることができた。
【さがほのか】酸味が少なく、食感がいい。
【あきひめ】酸味が少なく、さっぱりジューシー。
【かおりの】酸味が少なく、糖度がとても高い。
【おおきみ】粒が大きく、福岡では珍しい品種。
【らいおんいちご】らいおん果実園のオリジナル品種。
【恋みのり】新しい品種で、粒が大きく、果実は少し固め。
【紅ほっぺ】酸味と甘みのバランスがいい、定番品種。
【あまおう】言わずと知れた、福岡が誇る高級いちご。
定番の品種から珍しい品種まで、たくさんの品種を食べ比べできるのが、この「らいおん果実園」の魅力だ。
いちご狩り開始前には、園長おすすめの「食べる順番」をレクチャーしてくれる。その順番に従えば、酸味が穏やかなものから始まり、味が濃いものへと進むので、それぞれのおいしさの違いを楽しむことができる。
ちなみに、筆者のイチオシは「かおりの」だ。スイーツで使うなら、甘みも酸味も存在感も「あまおう」がやっぱり王様なのだが、ひたすらいちごを食べ続ける「いちご狩り」においては、酸味が少なく糖度が高い「かおりの」が、もっともおいしく感じられる。もちろん、好みは人それぞれなので、ぜひ食べ比べをして、お気に入りの品種を見つけてほしい。
おいしいいちごの見分け方
いちごを選ぶときに注目してほしいのが、ヘタの近くのひび割れだ。上の写真のように、ヘタの近くが白くひび割れているのは、いちごが完熟している証拠。特に、糖度の高い「かおりの」で、このようなひび割れを発見したら、逃さずゲットしよう。その甘さに感動すること間違いなしだ。
中には、こんなに大きないちごも。小さなもののほうが完熟していることが多いが、やっぱり大きないちごも気になる。
「いちご狩り」と「持ち帰り」の料金
いちご狩り(60分食べ放題)と持ち帰りの料金は時期によって異なる。
【12月中旬〜4月10日】
大人 1,800円、小人 1,400円、持ち帰り 200円/100g
【4月11日~5月10日】
大人 1,600円、小人 1,200円、持ち帰り 150円/100g
【5月11日~5月下旬】
大人 1,000円、小人 1,000円、持ち帰り 100円/100g
その他、イチゴのジャム作り体験( 1セット 2,000円)も実施している。詳しくは、公式HPをチェック!
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[文・写真]山下侑一郎