糸島「立石山」の絶景 15分のプチ登山は意外とハードだった…

糸島 立石山

糸島の立石山で、15分のプチ登山。待ち受けるのは、糸島でも指折りの絶景だ。山頂からの眺望や、インスタグラムで度々登場するあの岩、少し分かりづらい登山口など、立石山を詳しくご紹介。

2つの登山ルート

2つの登山ルート

立石山(たていしやま)には2つの登山ルートが存在する。ひとつは、芥屋第2駐車場に車を停めて約40分間の登山歩道を登る、芥屋海水浴場側のルート。もうひとつは、中腹まで車で上り、そこからわずか15分の南側のルート。

「糸島ドライブのついでに絶景を見たい」「手軽にインスタ映えする写真を撮りたい」という人のために、今回は南側の登山ルートを詳しく紹介したい。

 

登山口へのアクセスと駐車場

芥屋第一駐車場

南側の登山口に行くには、まず「芥屋第一駐車場」を目指す。ここから車で山道を登るのだが、この先にトイレはないので、ここで利用しておこう。

芥屋第一駐車場から登山口へ

登山口に行くには、この芥屋第一駐車場の中を突っ切って、木が生い茂る細い道に入る。

カーブミラーを右折

100mほど進んだら、カーブミラーのところを右折。後は、道なりに上って行くだけだ。

立石山の登山口

2kmほど上ると、右手に登山口の看板が現れるので見落とさないように。

登山口横のスペース

看板のすぐ右手に、数台分駐車できるスペースがある。ここに車を停め、登山道へ。「15分のプチ登山」と侮ってはいけない。十分に準備運動をしておこう。

南側登山口をGoogle Mapで開く

 

強い日差しとハードな段差

0.4kmの登山道

登山口から山頂までは、ゆっくり上って約15分。距離にすると400mしかないが、体感ではその数倍長く感じる。

日差しが強く、段差もハード

“気持ちのいい木陰のハイキング” と思ったのも束の間。すぐに段差の大きな岩場が現れる。小さな子供だと親の手助けが必要なレベルだ。気がつけば木陰もなくなり、強い日差しが照りつける。

視界がひらける

5分ほど登ったところで、左右の視界がひらける。すでに息も上がっているが、美しい景色に心が晴れる。

ハードな岩場

しかし、ハードな岩場はまだ続く…。

 

頂上と思いきや…

頂上?

着いた、頂上…。

立石山からの絶景

なんという絶景! 最高だ。頑張って登った甲斐が…。

頂上まで、あと0.2km

…ん?

山頂まで、あと0.2km

山頂まで、あと0.2km!!! しかも、まだ残り半分。

ここでも十分に絶景なのだが、せっかくなので頂上を目指す。

 

山頂からの絶景

少し下って、また登る

少し下って、また登ると…。

立石山の山頂

着いた! こちらが正真正銘、立石山の頂上だ。標高は209.5m。

立石山からの眺望

(さっきとあまり変わらないような気もするが…)山頂からの眺めは格別だ。すぐ下に見えるのは、芥屋海水浴場。透明度の高い海水が太陽の光を浴びて、鮮やかなブルーに輝く。「芥屋の大門」の洞窟に向かう遊覧船の姿も。下から見るとそびえ立つ大きな断崖も、ここからだと小さく見える。

唐津方面の景色

反対側の眺望もまた美しい。福の浦漁港の先には、遠く唐津まで見渡すことができる。今回は昼間に登ったが、ここから眺める朝日や夕日も、間違いなくきれいだろう。

来た道を振り返る

来た道を振り返ると、さっき山頂だと勘違いした場所が見える。こうして眺めていると、改めて糸島の自然の雄大さに気づかされる。

山頂での一枚

せっかくなので、山頂の岩の上でパシャリ。高所恐怖症の筆者にはこれが限界である。

ちょっと待った。そういえば、Instagramで何度も見たあの岩がない…。

 

“インスタ映え” の岩

インスタを賑わす岩

山頂から反対側のルートを少しだけ下ると、インスタを賑わすあの岩を発見。一番左側の岩だ。「どうせいい感じにトリミングしているだけで、足場はしっかりしてるんだろう」と思っていたが、これは実際に怖い

インスタ映えの岩は危険

こんな構図で、あの岩の上に人が乗っている写真を見かけるが、正直、かなり危険だ。高所恐怖症の筆者には到底無理だし、この場に来ると、他の誰かが乗るのを見ることも怖くてできないほどだ。平気な人もいるかもしれないが、とてもオススメはできない。

この岩に限らず、立石山のフォトスポットには柵や手すりが全くないので、くれぐれも安全には十分配慮してほしい。特に、小さな子供と行くときは要注意だ。

 

服装と持ち物は?

立石山の登山道

南側から登るのであれば、本格的な登山の服装でなくても大丈夫だろうが、少なくとも履き慣れた運動靴は必須だ。15分のプチ登山とはいえ、ハードな岩場も多いので、動きやすい服装で臨もう。

また、日差しが強いので帽子や水分補給用の飲み物も持参するといいだろう。気温が高い日は、Tシャツでもびっしょり汗をかく。タオルと着替えも用意しておくと安心だ。

 

[文・写真]山下侑一郎

立石山
立石山(たていしやま)
住所:福岡県糸島市志摩芥屋
南側登山口をGoogle Mapで開く

 

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