福岡市内から車で小一時間。福岡県の南東部に位置する「うきは市」。
筑後川と耳納連山に挟まれ、江戸時代に宿場町として栄えたうきは市吉井町には、白壁土蔵造りの町並みが残っている。
福岡市内からの日帰り小旅行にはうってつけの距離にある「うきは市」のおすすめスポットを3つ紹介する。
「長尾製麺」の吉井素麺
長崎県島原、佐賀県神埼と並び、「九州三大麺どころ」のひとつと言われるうきは市。
中でも、吉井町にある「長尾製麺」は、創業200年を超える老舗の製麺所。
看板商品の吉井素麺は、「幻のそうめん」とも呼ばれ、夏の時期には、生産が注文に追いつかず、2ヵ月の入荷待ちだという。
あの人気番組「どっちの料理ショー」でも厳選素材として取り上げられたことがあるそうだ。
麺を延ばすときに油を一切使わず、3日間かけて一本一本丁寧に作り上げるのが吉井素麺のこだわり。
そのため、歯ごたえが素麺とは思えないほどもちもちしていて、滑り込むような喉ごしを堪能できる。
長尾製麺の敷地内にある販売所では、そうめんだけでなく、うどん、冷麦、そばなども購入することができる。
運が良ければ、幻の「吉井素麺」もあるかもしれないので、念のためお店の人に聞いてみるといい。
ちなみに、同じ敷地内には、長尾製麺所が作った麺をその場で食べることができる「うどん屋 井戸」もある。
ネット上では、「土日のみ営業」という情報を多く見かけるが、「当分の間は日曜のみの営業」となっているので注意が必要だ。(2015年6月現在)
「ぱんのもっか」でランチ
長尾製麺からも程近く、白壁通りにしっかりと溶け込む外観のかわいいパン屋さん、「ぱんのもっか」。
レジの行列が絶えない人気店だ。
お店の外のテラスには、立派なイートインスペースがある。
すぐ隣には小川が流れ、ゆったりとした雰囲気の中で美味しいパンを食べることができる。
もちもちミルクパン(130円)。ふんわりともちもちした生地の中に練乳クリームがたっぷり入っている。甘くて優しい美味しさ。
もっかのトトロ(140円)。可愛くて、遊び心があるから、子供たちに人気。
パンプディング(160円)。お腹いっぱいでも別腹でいけちゃうデザート系のパン。
「道の駅うきは」のソフトクリーム
「九州じゃらん」の読者が選んだ「行って良かった道の駅」ランキングで、「道の駅 むなかた」に次いで堂々の第2位にランクインした「道の駅 うきは」。
「フルーツ王国うきは」と言われるだけあって、地元の新鮮で種類豊富な農作物を販売している。
展望デッキでは、天気が良ければ、遠くに連なる山々や田園風景を一望することができる。
道の駅といえば、ソフトクリーム(?)。
地元「松野牧場」のミルクを使用したソフトクリームは甘くて濃厚。
道の駅うきはと市役所、生産者が共同開発したという「フルーツ王国うきはんカレー」。
規格外果物の有効活用策として期待されているそうだ。
MAP
福岡に住んでいても、うきはに行ったことがないという人は、意外と多いかもしれない。
自然と歴史が融和する「うきは」には、まだ発掘しきれていない魅力が潜んでいるように感じた。
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