「パフェには夢がある」と誰かが言った。アイスに、フルーツに、プリンに。何をのせたっていい。夢は果てしなく広がる。うきは市にある『cafe 坂の下の店 BUDOUNOTANE』のパフェは、まさに夢のようなパフェだ。パフェ好きなら、わざわざ行って、並んででも食べておきたい。
隠れ家的人気スポット
「ぶどうのたね」
うきは市の田畑が広がる中に、ひときわ人が集まる一角がある。カフェや和菓子店、ギャラリーなどがあり、これら全てを合わせて「ぶどうのたね」という。
今回訪れたのは、それらの店舗が集まるエリアの中で、坂の一番下に位置するカフェ。その名も「cafe 坂の下の店」。2017年の春にオープンした新しいお店で、青い外壁と木目のテラスが特徴的。ランチも人気だが、本日のお目当てはパフェだ。
夢がつまったパフェ
まずは、昔ながらのプリンがドカンと鎮座する『たねのプリンパフェ(1,404円)』。これぞ、プリン好きが夢に見たパフェだ。
なめらかなプリンのまわりには、季節のフルーツがぎっしり。その下に隠れているアイスも全て自家製だという。中にはほうじ茶のゼリーが入っていて、こども心とおとなの味、懐かしさと新しさがが入り交じる。満足度の高い一品。
続いては、星野産の抹茶を使用した『抹茶パフェ(1,188円)』。
濃厚な抹茶アイスに、あずき、ほうじ茶ゼリーが見事にマッチし、おとな好みの和テイストなパフェ。同じ「ぶどうのたね」の中にある「和菓子 葡萄家」で人気の『豆たん』もトッピングされている。
うきはのフルーツを使った
季節限定パフェ
どれも美味しかったが、個人的に一番感動したのはこれかもしれない。季節限定『ぶどうのパフェ(1,404円)』。フルーツ王国うきはで採れたぶどうが、これでもかと言わんばかりに盛られている。“飾り” ではなく、正真正銘、ぶどうが主役のパフェだ。
アイスは、ヨーグルト、バニラ、豆乳の3種類。シャインマスカットや巨峰など、それだけでも美味しいぶどうを、アイスとからめながら頬張る。それはもう、幸せ。
掘り進めると、白ワインのゼリーの下からさらに巨峰が顔を出す。底に敷かれた自家製のグラノーラとからめると、また一風変わった味わいを楽しめる。季節限定なので、いま、この時期に食べておきたい。
他にも、『ピスタチオパフェ』や『コーヒーゼリーパフェ』など、魅惑的なパフェがメニューに並ぶ。次に来る “季節限定” は何だろうか。梨だろうか。柿のプリンも食べてみたい。夢はどこまでも広がる。
[文・写真]山下侑一郎
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