多い日には1日で3,000個ほど売れる究極のプリンが糸島にある。手がけるのは、糸島半島の西の端にある製塩所「工房とったん」。玄界灘に臨む最高のロケーションもあいまって、糸島に行くなら今や外せない人気スポットだ。
わざわざ食べに行きたい
「工房とったん」は、その名の通り糸島半島西側の “突端” にある。牡蠣小屋でおなじみの志岐漁港から、海岸線をひたすら走ると工房とったんの駐車場に行き着く。
駐車場からは、砂利道を通って徒歩5分ほど。初めてだと、本当にこの先にあるのか少し不安になるが、そのまま真っすぐ進む。
5分ほど歩くと目の前が開け、またいちの塩 製塩所「工房とったん」に到着。この日は平日だったので比較的少なかったが、休日には多くの観光客がこの “突端” までやって来る。
玄界灘のミネラルたっぷり
製塩所の目の前は海。玄界灘の内海と外海がぶつかり合い、山と海の豊富なミネラルが混ざり合っているという。
汲み上げた海水は、この “立体塩田” で循環させ、濃縮していく。普段目にすることのない製塩の過程は、眺めているだけでも楽しい。
遊び心あふれる最高のロケーション
「工房とったん」では、青く広い海を眺めながら、美味しいプリンが食べられる。なんという贅沢なロケーション。
流木などを利用した手作りのベンチがあったり、ハンモックがあったり、屋根の上にも展望スペースがあったり。随所に遊び心があふれ、大人も子供もウキウキする空間。家族連れでも、デートでも楽しめる。
全国のプリン好きを魅了
お待ちかね、こちらが全国のプリン好きを魅了する工房とったんの塩プリンだ。『花塩プリン(350円)』と『ごま塩プリン(380円)』の2種類があり、今回は後者をチョイス。
ごま塩プリン(380円)
カスタードプリンに、またいちの塩の花塩と金ごまがかけられ、底には塩キャラメルソース。口に入れると、とろっとろの滑らかな口当たりに思わず頬がゆるむ。その後、口の中にごまの風味が広がり、カリッとした食感の花塩は、プリンの甘みを引き立てつつ、自らの旨みもしっかり主張してくる。
「なぜ製塩所がプリンを?」という疑問をぶつけてみたところ、「“一番結晶”の旨みがつまった塩を生かせるスイーツを作ろうと考え、結晶の食感が生かせる柔らかいプリンにたどり着いた」そうだ。プリン好きの筆者は、数年前に初めて食べたときから、この味の虜。多い日には3,000個ほど売れるというのも、十分納得の美味しさだ。
プリンの後は、「またいちの塩 塩ジンジャー(350円)」もおすすめ。ピリッとした生姜の辛みがきいた、大人のジンジャエール。
きれいな海に、美味しいプリン。そして、ジンジャエールのガツンとくる刺激。これで元気が出ないわけがない。
[文・写真]山下侑一郎

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