「福岡市」と「粕屋町」が日本一! 人口増加数ランキング

福岡の人口増加

総務省が7月11日に発表した、住民基本台帳に基づく2018年1月1日時点の人口調査によると、市区では「福岡市」、町村では「粕屋町」が、それぞれ人口増加数で日本一になりました。この記事では、人口が伸びている福岡の市町村とその特徴を紹介します。

 

日本の人口と福岡の人口

全国の人口(総計):127,707,259人
(前年より199,827人減少)

総務省の発表によると、2018年1月1日時点の日本の人口は、総計(外国人住民を含む)で127,707,259人。9年連続で減少となり、減少数は現行調査開始(昭和43年)以降最大となりました。

福岡の人口(総計):5,130,773人
(前年より4,384人増加)

一方で、福岡県の人口は5,130,773人で、前年より4,384人増加しました。全国の都道府県の中でも、人口が増加したのは、7都県のみ(東京、愛知、埼玉、神奈川、千葉、沖縄、福岡)となっています。

以下、市区町村レベルで人口の増減を見ていきます。

 

人口増加の多い市区

人口増加の多い市区

日本国内の市および区の中で、2017年中に最も人口が増加したのは、「福岡市」でした。その住みやすさに加え、企業誘致や移住促進が活発に行われていることも、人口の増加につながっていると思われます。
とは、東京都の特別区(23区)を指す。

福岡県内の市に限ると、人口増加数TOP3は「福岡市 +14,116人」「福津市 +1,381人」「糸島市 +508人」。いずれも移住先として人気のエリアです。「増加数」ではなく「増加率」で見ると、福津市が2.24%増でトップ。全国の市区でも4位にランクインしています。さすが、福岡県内で住みよさNo.1の福津市

 

人口増加の多い町村

人口増加の多い町村

国内の町村で、人口増加数日本一になったのは糟屋郡の「粕屋町」です。町内をJR福北ゆたか線が通り、最も博多駅寄りにある「柚須駅」は、博多駅からわずか2駅という近さ。市内へのアクセスがよく、ベッドタウンとして人気を集めています。15歳未満の「年少人口割合」が高く、65歳以上の「老年人口割合」が低い粕屋町は、出生数から死亡数を引いた「自然増加数」でも町村で日本一になっています。

国内3位は同じく糟屋郡の「新宮町」。2010年の新宮中央駅開業を皮切りに宅地開発が進み、粕屋町同様、福岡市のベッドタウンとして人気の街です。新宮町の「年少人口割合」は、粕屋町の18.92%を上回る21.18%で、全国の町村で第2位。今後も人口増加が続くことが予想されます。

 

人口減少の多い市区

人口減少の多い市区

一方で、人口が最も減少した市区は「北九州市」。同じ福岡県内で、明暗を分ける形となりました。ただ、宝島社が発表した「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」では北九州市が第1位になったほか、人気キャラクター「メルちゃん」とコラボするなど、子育て支援にも力を入れています。来年以降、人口がどのように変化していくのか注目されます。

[文]山下侑一郎

 

参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成30年1月1日現在)」