2018年「住みよさランキング」 福岡の中でTOP3は…?

住みよさランキング

株式会社東洋経済新報社は、全国の市区を対象にした第25回「住みよさランキング」を発表しました。福岡で最も上位にランクインしたのは、福津市の12位でした。

 

「住みよさランキング」とは?

「住みよさランキング」とは、株式会社東洋経済新報社が全国の814市区(全国791市と東京23区)を対象に実施している調査で、今回で25回目になります。

 『都市データパック』編集部が、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の5つの視点から選んだ16の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化しています。

 

総合評価1位は千葉県の印西市

順位 市区(都道府県) 偏差値
1位 印西(千葉) 60.37
2位 長久手(愛知) 58.65
3位 名取(宮城) 57.02
12位 福津(福岡) 56.12

2018年の「住みよさランキング」総合1位は印西市(千葉)で、2012年から7年連続トップ。2位は長久手市(愛知)で昨年の3位から1つ順位を、3位は名取市(宮城)で昨年の11位から8つ順位を上げました。

福岡で最も上位にランクインしたのは福津市! 総合評価第12位です。

 

福岡県内のTOP5は…?

県内順位 全国順位 偏差値
1位 福津 12位 56.12
2位 筑紫野 116位 52.73
3位 福岡 199位 51.68
4位 古賀 255位 51.14
5位 直方 260位 51.12

福岡県内で住みよさNo.1は、福津市。特に「汚水処理人口普及率」「都市公園面積(人口当たり)」「転入・転出人口比率」「新設住宅着工戸数(世帯当たり)」で算出される『快適度』が全国で第2位。総合評価でも昨年の35位から12位へ大幅ランクアップです。

2位は筑紫野市。『利便度』が全国で48位と高く、日常の買い物のしやすさなどが評価されています。

3位は福岡市。『快適度』が全国で48位、『富裕度』が83位と高い一方で、「住宅延べ床面積」と「持ち家世帯比率」で算出する『住居水準充実度』が802位と低い結果になりました。

ちなみに、この調査の対象になっているのは「市」のみで、「町・村」は対象外。人口の増加率が高い新宮町や粕屋町などが入った場合に、どういった順位になるのかも興味深いところですね。

▼算出指標
[安心度]
(1)病院・一般診療所病床数(人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「医療施設調査」
(2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
(3)出生数(15~49歳女性人口当たり):2016年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
(4)年少人口(0~14歳人口)増減率:2017年1月1日÷2014年1月1日 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
[利便度]
(5)小売業年間商品販売額(人口当たり):2016年6月 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
(6)大型小売店店舗面積(人口当たり):2017年5月 東洋経済「全国大型小売店総覧」
(7)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり):2016年6月1日 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
[快適度]
(8)汚水処理人口普及率:2017年3月末 国土交通省・農林水産省・環境省「汚水処理人口普及状況」、各都道府県資料
(9)都市公園面積(人口当たり):2016年3月末 国土交通省調べ
(10)転入・転出人口比率:2014~16年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
(11)新設住宅着工戸数(世帯当たり):2014~16年度 国土交通省「建築着工統計」
[富裕度]
(12)財政力指数:2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
(13)地方税収入額(人口当たり):2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
(14)課税対象所得額(納税者義務者1人当たり):2016年 総務省「市町村税課税状況等の調」
[住居水準充実度]
(15)住宅延べ床面積(1住宅当たり):2013年10月1日 総務省「住宅・土地統計調査」
(16)持ち家世帯比率:2015年10月1日 総務省「国勢調査」
▼評価方法
16指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、それらを平均して「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の部門ごとの評価、および総合評価を行っている。特異数値による過度の影響を避けるため、各指標の偏差値は最高を75、最低を25に調整して算出。また東京23区の財政関連指標や市町村合併があった市の転入・転出人口比率は、算出から除外している。

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