福岡市東区で古くから多くのファミリーに親しまれてきた貝塚公園。特に、1回50円で乗れるゴーカートは、今でも子供たちに人気だ。ところが、九大跡地の再開発に伴い、貝塚公園も再整備が検討されているという。そんな今だからこそ、慣れ親しんだ貝塚公園の魅力を、改めてここに記しておきたい。
交通ルールを楽しく学ぶ
貝塚公園の正式名称は「貝塚交通公園」。人気のゴーカートは、小学生以下を対象とした1人乗りで、スピードを楽しむというよりは、交通ルールを学ぶためのアトラクションだ。
1回50円の利用券を購入したら、まずは信号や標識など、簡単な交通ルールの講習を受ける。
ただ知識として学ぶわけではない。公園内には本物の信号や標識があり、それに従ってゴーカートを運転。子供にとっては、本物の車を運転しているような気分が味わえるため、ただスピードを出すゴーカートよりも楽しかったりする。
ゴーカートの対象年齢は、小学6年生以下。以前は「1人1日1回まで」だったが、現在その注意書きは消されている。
懐かしい大型遊具
昔ながらの懐かしい大型遊具も健在だ。筆者も幼少期に、何度この遊具に駆け上ったかわからない。もう30年近く前の話だが、当時は大きな公園と言えば「大濠公園」か「貝塚公園」くらいだった。言われてみれば、大濠公園の遊具とどこか似ている。当時の流行りだろうか。
歴史を感じる蒸気機関車などを展示
貝塚公園と言えば、園内に展示された「蒸気機関車」と「ブルートレイン」のイメージが強い人も多いだろう。
通常は中に入ることはできないが、鉄道好きであれば外から眺めるだけでも十分楽しめる。
九大跡地の再開発で貝塚公園はどうなる?
貝塚公園のすぐ隣には、移転が進む九州大学の箱崎キャンパスがある。福岡市が今年6月に実施した「第14回箱崎キャンパス跡地利用協議会」で配布された資料を読むと、貝塚公園の「再配置と移転跡地の活用」が検討されていることがわかる。
移転なのか、閉園なのか、存続なのか。貝塚公園が実際にどうなるのかはまだ決まっていないそうだが、設備の老朽化などを考えると、今のまま残るのは難しいのかもしれない。
幼少期に何度も遊んだ公園がなくなるとなればとても悲しいが、「FUKUOKA Smart EAST」を掲げる再開発には期待も大きい。ただ、1回50円のゴーカートはなんとか残してほしいと思ったりもする。
少し狭いが無料の駐車場もあり、小さな子供連れのファミリーには今でも重宝されている貝塚公園。再開発で貝塚公園がどうなるのかはまだわからないが、仮になくなったとしても悔いが残らないよう、今のうちにたくさん遊んでおきたい。
[文・写真]山下侑一郎