福岡市内中心部から車で30〜40分の距離にあり、太宰府天満宮からも近い「宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)」。若い女性やカップルにも人気がある “縁結び” の神社だが、この時期は特に、県内でも屈指の紅葉スポットとして多くの参拝者が訪れる。
(撮影日:2018年11月15日)
竈門神社の紅葉
春は桜の名所としても有名だが、秋にはまた違った表情をまとう。例年11月中旬〜下旬に見頃を迎える竈門神社の紅葉。この日は、まだ緑の葉も残るものの、十分に見応えのある紅葉を楽しむことができた。
駐車場から階段を上り、本殿へと向かう。両脇には美しく色づいたモミジ。あちら側からは真紅に見えたモミジの木も、こちら側から見るとオレンジ、黄色、緑が入り交じる。
真っ赤な紅葉もいいが、このくらいのグラデーションも美しい。少しずつ深まる秋を堪能したい。
足元に目を向ければ、池に落ちてもなお美しいモミジ。
ゆっくりと歩いて10分ほどで、本殿が見えて来た。
色とりどりのお守りがずらり
本殿への参拝のあと、2012年にリニューアルした社務所の「お札お守り授与所」へ。
スタイリッシュな空間の中に、カラフルでかわいらしいお守りがずらりと並ぶ。
まさに “運命の赤い糸” のような「恋守り むすびの糸」。境内にある「再会の木」になる豆を模して創られていて、竈門神社の御神霊が込められている。
展望舞台で紅葉鑑賞
お守り授与所の裏手にある「展望舞台」には、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン氏がデザインした、庵治石(御影石)のスツールとベンチが設定されている。
展望舞台からは、境内の紅葉だけでなく、その先に広がる太宰府の街が一望できる。ひと休みしながら、贅沢な眺望を堪能しよう。
境内の見どころ
本殿のすぐそばにある「水鏡(みずかがみ)」。水には、あらゆるもの映し、祓い清める不思議な霊力があるという。この「水鏡」に自身の顔を映し、心の内面まで清めてから、純粋で正直な心でお祈りをしよう。
本殿の横手にある「再会(さいかち)の木」。その昔、神功皇后が宝満山頂に植え、親しい人々との再会を祈願したと伝えられている。この木に向かって、好きな人との再会や、縁結び、まだ見ぬ人との出逢いを祈れば、その願いが叶うかもしれない。
再会の木のすぐ隣にある「愛敬(あいけい)の岩」。目を閉じて、好きな人を想いながら、あるいはまだ見ぬ人との出逢いを祈りながら、もう一方の岩へと歩いてみよう。一度でたどり着くことができれば願いが早く叶い、他の人の助言ありでたどり着けば、その恋も周りの人の助けによって叶うという。
竈門神社の駐車場とアクセス
竈門神社の駐車場は有料で、1回400円。約100台分の駐車スペースがあるが、特に紅葉の時期の週末は混雑が予想される。
西鉄・太宰府駅から竈門神社へは、コミュニティバス「まほろば号」が運行している。所要時間は約10分で、料金は100円。紅葉時期の土日祝日は臨時便も運行される。
[文・写真]山下侑一郎
<竈門神社のイベント情報>
◆紅葉ライトアップ
2018年11月15日(木)〜12月2日(日)
※日没から21時まで。
◆もみじ祭り
2018年11月24日(土)・11月25日(日)
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