福岡の観光名所と言えば? 数ある観光地の中でも必ず上位に出てくるのが「太宰府」。都心部からのアクセスもよく、見どころがコンパクトに固まっているので、日帰り観光にはもってこいだ。特に、県外から福岡に友達が遊びに来る時なんかは、まず太宰府が候補に挙がるだろう。そんな「初めての太宰府観光」で、ここだけは押さえておきたいという6つポイントを紹介する。
もくじ
太宰府へのアクセスは西鉄の観光列車「旅人(たびと)」で!
大宰府へは、車でも都市高速を使えば福岡市中心部から30分ほどで到着する。
しかし、お勧めは西鉄の観光列車「旅人(たびと」だ。
車体は淡いピンク色で、太宰府の観光名所が描かれている。
内装は、6つの車両それぞれに、「学業成就」、「健康長寿」、「厄除け」、「安産」、「家内安全」、「縁結び」というテーマが設定されていて、それを表した和文様が描かれている。
写真は、1号車の「縁結び」。
車内には記念スタンプや縁結びの祈願箱などが設置されており、車内を見て回るだけでも楽しめる。
車ではなく電車で行くのをお勧めするもう一つの理由はこの「太宰府散策きっぷ」。
西鉄電車往復乗車券(福岡天神駅または薬院駅⇔太宰府駅)と太宰府天満宮参道周辺の提携店舗(35店舗)で利用できる梅ヶ枝餅引換券(3個)がセットで大人1000円。
天神から大宰府まで往復の運賃が通常800円。梅ヶ枝餅が1個120円とすると3個で360円。合わせて1,160円なので、160円のお得!
太宰府遊園地やレンタサイクルなどの割引クーポンもついてるのでさらにお得だ。
太宰府天満宮の見どころは?
まずは、当然、「太宰府天満宮」へ参拝。
言わずもがなだが、“学問の神様”菅原道真が祀られている。
境内には多くの絵馬がかけられている。
福岡の受験生ならだれもがお世話になったことだろう。
太宰府天満宮の見どころの一つがこの「御神牛(ごしんぎゅう)」だ。
撫でた部分の病気が治り、頭を撫でれば賢くなるとされる。
やはり頭部は多くの人に撫でられ、ツヤツヤに輝いている。
太宰府天満宮の中でも最もシンボリックな「太鼓橋」。
本殿に向かう途中、三つ連なったこれらの橋は、「過去」「現在」「未来」を表し、これらを渡ることで身が清められるという。
国指定天然記念物に定められている「夫婦樟(めおとくす)」。本殿の裏手に位置する。
樹齢1000年~1500年とされるその大木は、見ているだけで圧倒的なパワーを感じる。
新たな観光スポット!ここにしかない斬新なデザインの「スターバックス」
世界的に見てもこれほどまでに斬新なデザインのスタバは珍しいだろう。
日本を代表する建築家・隈研吾氏が「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトのもとに設計した。
お店の前では、観光客がひっきりなし写真を撮り、今や、太宰府天満宮に勝るとも劣らない観光名所になっている。
店内にも続く伝統的な木組み構造のデザイン。
斬新でありながらも、木のぬくもりを感じながらゆったりとコーヒーを味わうことができる。
ちなみに、こんなに落ち着いて写真が撮れるのは朝一だけで、昼以降は観光客で大賑わいだ。
梅ヶ枝餅(うめがえもち)の人気店はどこ?
梅ヶ枝餅はどうしてあんなに美味しいのだろうか。
太宰府に来て梅ヶ枝餅を食べずには帰れない。
でも、参道や境内を中心に、これでもかと梅ヶ枝餅のお店が並ぶ。
前情報なしに来たら、正直、どこで買えばいいのかわからない。
そんな人のために、特に人気の2店を紹介する。
◎かさの家
一つ目は、「かさの家」。
参道のスターバックスのちょうど向かい側に位置する。
福岡県民でこの包装のデザインに見覚えがない人はいないだろう。
福岡空港や博多駅で販売されている梅ヶ枝餅が、この「かさの家」の梅ヶ枝餅なのだ。
オートメーション化された機械で焼かれる様子は見ているだけでも飽きない。
もっちりと柔らかい餅皮の中には、やさしい甘さの粒あんがぎっしり。
こんがりと焼かれた皮は、パリっと香ばしい。
何個でも食べられそうなほどの美味しさだ。
◎寺田屋
2店舗目は、「寺田屋」だ。
参道の一番奥にあり、行列ができているので、人気店だと一目瞭然でわかる。
寺田屋は昔ながらの製法で、ひとつひとつ丁寧に手作業で焼き上げる。
機械式の「かさの家」とは対照的で、どちらの方が美味しいというわけではないが、職人技というのはやはり風情がある。
梅ヶ枝餅を買う時は、前述の「太宰府散歩きっぷ」をお忘れなく。
きっぷ1枚当たり梅ヶ枝餅3個分の券がついているので、数人で行けば、数店舗食べ比べることができる。
ちなみに、切符には「3個分」と書いてあるが、「かさの家」でも「寺田屋」でも4つ包んでくれた。なんとも嬉しいサービスだ。
おすすめランチは筑紫庵の太宰府バーガー
太宰府でランチを食べるなら、お勧めは「筑紫庵(ちくしあん)」の太宰府バーガーだ。
唐揚げ専門店で、唐揚げをサンドしたハンバーガーも人気のお店。
こちらが名物の太宰府バーガー(500円)。
太宰府名物の「梅」を使用しているのが特徴。
サクサクでジューシーな唐揚げ。
甘酸っぱい梅の味と濃厚な自家製タルタルソースの相性が抜群で、クセになる美味しさ。
九州国立博物館は徒歩5分
太宰府天満宮から徒歩5分の距離にある「九州国立博物館」。
アジアンアートの宝庫で、国宝や重要文化財が観賞できる。
外観の独創的なフォルムも印象的だ。
天井には、杉の間伐材が敷き詰められている。
ガラス張りと天井の木が見事に融合していて、展示だけでなく、建物そのものもひとつの鑑賞物になっている。
太宰府天満宮と九州国立博物館を結ぶアクセストンネル。
動く歩道になっていて、刻々と変わる光のイルミネーションがなんとも幻想的だ。
本来、太宰府はもっともっと奥深い場所だが、初めて行く時や県外からの友人を連れて行くときには、以上のポイントをしっかり押さえておこう。
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