
約6年間の保存修理工事を終え、大正時代の姿に復原された門司港駅。その1階(旧三等待合室)に「スターバックス コーヒー 門司港駅店」がオープンした。大正ロマン漂う店内は、スタバファンのみならず、鉄道ファンも必見だ。
古くて新しいスタバ

1914年(大正3年)に創建され、駅としては日本で初めて重要文化財に指定された「門司港駅」。約6年間の保存修理工事が終了し、3月10日に新しい駅舎がグランドオープンした。

そんな門司港駅の1階「旧三等待合室」に、新しくオープンしたのが『スターバックス コーヒー 門司港駅店』だ。昔の鉄道車両は、一等から三等までの等級にわかれており、その三等の車両に乗車する人たちが使用していたのが、この旧三等待合室だ。

建設当初の内観を復原した、白い漆喰壁と淡い黄色の腰壁。大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が味わえる。

席数は48席で、そのうち16席がテラス席だ。さり気なく掲げられたスターバックスのロゴが、古さと新しさを絶妙に融合している。
鉄道ファンも魅了する遊び心

カウンター横の壁には、列車のヘッドマークを用いたスターバックスの歴代ロゴマークが飾られている。

また、テーブルの足元や天井の鉄骨などには、九州で実際に使われていた本物の鉄道レールが再利用されている。
スタバファンはもちろんだが、鉄道ファンも魅了する遊び心にあふれている。
大正ロマンに浸りつつ、ゆったりとコーヒーを楽しみたいなら、お店がオープンする朝8時頃がおすすめだ。早起きをして、この場所から門司港レトロを散策してみてはいかがだろうか。
TEXT・PHOTO:山下侑一郎
