山口県長門(ながと)市にある「長門おもちゃ美術館」。木のぬくもりがあふれる館内には、子供が喜ぶ木製のおもちゃが勢揃い。キッズクルーズ船「弁天」では、子供用の制服を着て、船長気分も味わえる。子供連れなら、一度は足を運びたいスポットだ。
海と森林に恵まれた長門市
美しい海と豊かな森林に恵まれた山口県長門市。教科書やCMでもおなじみの童謡詩人・金子みすゞの故郷としても知られている。
そんな長門市に昨年(2018年)誕生したのが、体験型ミュージアム『長門おもちゃ美術館』だ。福岡市内中心部からは、車で2時間20分ほど。日帰りで行くには少し距離はあるので、山口県の人気観光地「角島」や「秋芳洞」などとセットで、山口観光を楽しむのがおすすめだ。
おもちゃ美術館 入館料
<長門市外からのお客様>
おとな(中学生以上) 700円
こども(1歳〜小学生以下) 500円
ペア券(おとな1名+こども1名) 1,000円
※1歳未満は無料
<長門市内からのお客様>
おとな(中学生以上) 400円
こども(1歳〜小学生以下) 200円
※1歳未満は無料
大人も癒やされる木のぬくもり
おもちゃ美術館の館内は、大きく2つに分かれており、上の写真の左側が、0〜2歳の赤ちゃん専用スペースになっている。赤いエプロンを着た「おもちゃ学芸員」の方々が、おもちゃの遊び方などを教えてくれるので、わからないことがあれば積極的に話しかけてみよう。
窓から太陽のやさしい光が差し込む館内には、木の香りとぬくもりがあふれ、そこにいるだけでも癒やし効果抜群だ。
木製のおもちゃパラダイス
長門おもちゃ美術館を総合監修したのは、「グッド・トイ」の選定事業も行っている『東京おもちゃ美術館』だ。直感的に遊べるものから、頭を使って楽しむものまで、館内には、さまざまな木製玩具が用意されている。子供たちにとっては、まさにパラダイスだ。
目新しいおもちゃだけでなく、大人が昔慣れ親しんだ「けん玉」や「こま」なども。子供よりも大人のほうが夢中になってしまいそうだ。
ケヤキ、マツ、カエデなど、「木」の種類もさまざま。
木のおもちゃからは、自然のぬくもりが感じられ、木ならではの不思議な魅力に惹かれる。
おもちゃ完備!キッズクルーズ船「弁天」
長門おもちゃ美術館の楽しみは、木製玩具だけじゃない。1人500円で、キッズクルーズ船「弁天」に乗船できるのだ。静かな内海をゆっくりと航海する、約20分のミニクルーズ。
クラウドファンディングで資金を集め、廃船寸前だった船をキッズクルーズ船へと改修したそうだ。
木のたまごプールなどのおもちゃが完備され、海の上とは思えない船内。まるで、海上を走るおもちゃ美術館だ。
子供たちはおもちゃに夢中だが、窓の外には青い海が広がる。内海なので、揺れも小さく快適。
子供用の制服を着て記念撮影も可能だ。本物の操縦席の横に立てば、船長気分を味わえる。
天候によっては欠航になる場合もあるので、当日の運行状況は公式サイトでチェックしておこう。
青海島の絶景を堪能するなら…
もっと本格的に青海島の絶景クルーズを楽しみたいなら、お隣の「青海島観光汽船」もおすすめだ。こちらの遊覧船では、約1時間20分かけて、青海島を1周することができる。
また、長門おもちゃ美術館から車で10分ほどの場所に、「青海島自然研究路」という散策路があり、「象の鼻」や「十六羅漢」などと名づけられた奇岩群は、こちらからも眺めることが可能だ。
TEXT・PHOTO:山下侑一郎