
嘉麻市にある「K-WALL」は、九州最大級の広さと、利用料金の安さが魅力のボルダリング施設。福岡市内中心部から車で約1時間の距離にあり、初心者や子供でも気軽に楽しめるので、ぜひおすすめしたい。
小学校の体育館を活用

旧足白小の体育館を活用し、昨年4月にオープンした足白ボルダリングセンター「K-WALL(ケイ・ウォール)」。全幅46.2m × 高さ最大4.5mのウォール面積を持つ、九州最大級のボルダリング専用施設だ。元体育館ということで寒さが心配だったが、冷暖房も設置されている。

子供も大人も。初心者も上級者も。

大人用のウォール(壁)は計7面あり、それぞれ傾斜角度が異なる。最も簡単なウォールの傾斜は85度。そこから、90度、95度、105度、と少しずつ傾斜がきつくなり、難易度が上がる。

最難関のウォールは傾斜が135度。“記念受験”してみたが、初心者にはまず無理だ。
各ウォールの幅はとても広く、レベルごとに分かれているので、初心者から上級者まで、それぞれが気兼ねなく楽しめる。

大人用の7面のほかに、未就学児向けのウォールが4面。小さな子供連れでも安心だ。
ルールはシンプル
初めて利用する場合、常駐しているスタッフの方が、ルールや注意事項をわかりやすくレクチャーしてくれる。

ボルダリングのルールは、いたってシンプルだ。ホールドと呼ばれる突起物の下に貼られたテープを確認し、まずはチャレンジするコースを選択。掴んでいいのは、同じ色で同じ番号のホールドのみだ。
例えば、「ピンクの8」にチャレンジする場合、ピンクのテープに「8S」と書かれたホールドがスタート地点。ここを両手で掴み、「ピンクの8」のみを使用して登っていき、「8G」と書かれたホールドを両手で掴んだらゴールだ。

テープの色によって、難易度が異なる。「足自由」と書かれた色では、手で掴むホールドのみが限定され、足はどの色のホールドを利用してもOKだ。
ウォールの傾斜角度によっても難易度が変わるが、同じ傾斜でもこのグレードが変わると、ホールドの間隔が広くなったり、形状が掴みにくくなったりして、一気に難易度が上がる。

このようなレベルチェックシートも用意されているので、どのレベルまでクリアできるか、チャレンジしてみよう。
K-WALLの利用料金

まずは、入り口で利用券を購入。
一般の利用料金は、入会金無しの2時間540円! たっぷり利用したいなら、1日1,080円という選択肢も。混雑状況にもよるが、初心者なら2時間でも十分楽しめるだろう。というより、2時間で腕の筋肉がパンパンになる。

ちなみにK-WALLでは、ボルダリング専用シューズの着用が義務づけられていて、持っていない場合は、300円でレンタルすることになる。なので実質的には、2時間540円+300円で計840円になるが、それでも他のボルダリング施設に比べると格安だ。

100円でチョーク(滑り止め)もレンタル可能。必須ではないが、手汗をかきやすいタイプの人は、あったほうが便利だろう。館内には、更衣室やロッカーのほか、シャワー(100円)も完備している。
まとめ
2020年東京五輪の正式種目にも選ばれ、注目を集めているボルダリング。「K-WALL」なら、福岡市内中心部から約1時間で行けて、初心者や子供でも気軽にチャレンジできる。屋外で遊ぶにはまだ寒さが残るこの時期に、おすすめのお出かけスポットだ。
TEXT・PHOTO:山下侑一郎
