福岡市西区、愛宕神社のお膝元にある老舗のお茶屋「岩井屋」。
創業は、なんと元禄2年(1689年)。
当初は旅籠屋(食事付きの宿屋)だったが、時代とともに業態が変わり、現在の甘味茶屋としても100年以上の歴史があるという。
名物は、この「いわい餅」。
愛宕神社の参拝客は、参拝後、当然の流れのように、この岩井屋でいわい餅を食す。
正月には、初詣客がとんでもない列を作る人気の店だ。
そんな岩井屋では、夏になるともう一つの名物が登場する。
それが、「かき氷」だ。
「抹茶大納言小豆かけ(1,000円)」。
小豆は、さすがの美味しさ。抹茶も大人好みの上品な味だ。
花火をつけて提供されるかき氷は、風情たっぷり。
店内は、まさに古き良き時代の日本の古民家。
敢えてクーラーではなく、扇風機。
暑い中、風鈴の音を聞きながら食べるかき氷は格別である。
田舎に遊びに来たような気分にもさせてくれる。
こちらは、シンプルな「みつかけ (500円)」のいちご味。
程よい大きさ。
「特製あわ雪 バニラ(700円)」。
かき氷のような、アイスのような、ミルクセーキのような。
キンキンになるおでこを押さえながら、セミの声に耳を傾ける。
これぞ夏の過ごし方。