北九州市小倉北区にある「到津の森公園」。ゾウやキリンなど、約100種の動物が暮らす。メリーゴーラウンドやトランポリンなどの遊具も充実していて、子供連れで一日過ごすにはもってこいの場所だ。今回は、そんな到津の森公園の魅力を、かわいい動物たちの写真とともに紹介したい。
もくじ
「到津の森公園」とは
「到津の森公園(いとうづのもりこうえん)」は、北九州市小倉北区にあり、福岡市内中心部からは、車で約1時間。前身の「到津遊園」は、経営不振により2000年に閉園。しかし、それを惜しむ市民らの声により、2002年、市民の動物園として「到津の森公園」が誕生した。
およそ10.6ヘクタールの敷地に、約100種500頭羽の動物が展示されている。広すぎず、狭すぎず、歩いて見て回るにはちょうどいい広さだ。また、四季折々の植物やメリーゴーラウンドなどの遊具も充実しており、「動物園」と言うよりは、「動物がたくさんいる公園」と言ったほうが適切かもしれない。
大迫力!ゾウに餌やりができる
筆者が一番感動したのは、ゾウの餌やり体験だ。到津の森公園には、「サリー」と「ラン」という2頭のセイロンゾウが暮らしている。体長6mほどの大きな体だが、近くで見ると、とても優しくかわいらしい顔をしている。
展示は日替わりで1頭ずつ。モナカの形をした100円の餌を購入すると、餌やりの体験ができる。直接手で食べさせてもいいが、届かない場合は、竹で作られた「お助け棒」を利用しよう。餌を差し出すと、長い鼻をゆっくりとこちらへ伸ばしてくれる。子供たちには、間違いなく忘れられない体験になるだろう。
キュートで活発なレッサーパンダ
かわいさに悶絶。ふさふさとした体毛に、くりっとした目が愛くるしいレッサーパンダが、全部で4頭。ガラス張りの部屋と木のアスレチックがある屋外が、頭上のトンネルで結ばれており、間近でその姿を観察することができる。
どちらかと言えば夜行性のレッサーパンダは、いつも寝ているイメージだったが、何度も外に出てきては、活発な姿を見せてくれた。鋭い爪を使って、器用に木を登ったり、下りたり。いつまででも見ていられるかわいさだ。
動物が近くて、見やすい!
到津の森公園の特徴は、動物と人を隔てる「柵」が少ないことだ。そのため、動物たちがとても見やすく、自然に近い形で暮らす様子を間近で観察できる。
二本足で立ち上がるミーアキャット。あたりをキョロキョロと見まわす姿がかわいらしい。
ふれあいやイベントも充実
ヤギの餌やり、ロバの乗馬、ウサギとモルモットのタッチタイムなど、動物とのふれあい体験や各種イベントも充実している。
開催状況や開始時間については、事前に入口付近の看板や公式Webサイトで確認しておこう。
あれ、ここは遊園地?
「動物園」のつもり来ると、「あれ、ここは遊園地だっけ?」と勘違いしかねない。園内の「園地ゾーン」と呼ばれるエリアには、メリーゴーラウンドをはじめ、ミニモノレールやサイクルモノレール、トランポリンなど、ファミリー向けの遊具が充実している。しかも、どれも100〜200円で利用できるのが嬉しい。
芝生広場では、シートを広げてお弁当を食べている人たちも。
また、「子ども広場」には滑り台などの遊具もあり、こちらは無料で遊ぶことができる。たくさんの動物がいて、これだけの遊具があれば、一日中いても退屈しないだろう。(観覧車は現在運休中)
ランチは園内のレストランで
ランチはお弁当を持参してもいいが、園内のファーストフードレストラン「フォレスト」で食べることも可能だ。
左から、「森のカツカレー(760円)」、「森のソースカツ丼(760円)」「森の特製かけうどん(510円)」。その他、「お子様カレー(560円)」などもあり。
※メニュー内容は変更になる場合があります。
利用料金と駐車場
到津の森公園 入園料金
- 大人 800円
- 中・高校生 400円
- 4才〜小学生 100円
到津の森公園 駐車場
- 普通車 1日600円
− 第1駐車場 80台(北ゲート横駐車場)
− 第2駐車場 520台(北ゲート立体駐車場) - 中・大型車 1日1,000円
− 32台(南ゲート駐車場)※要予約
今回初めて訪れた「到津の森公園」。なにより、ゾウの餌やり体験は、大人でも大興奮だった。福岡市内から車で1時間ほどで行けて、一日中遊べる絶好のおでかけスポット。ぜひ一度、足を運んでみてほしい。
TEXT・PHOTO:山下侑一郎