暑い夏、気軽に「そうめん流し」が楽しめる涼スポットを発見した。糟屋郡篠栗町にある温浴施設「若杉山麓 若杉の湯」。半露天の家族風呂はジブリファン必見!? 猛暑で疲れた体を癒やすには絶好のおでかけスポットだ。
若杉山麓 若杉の湯
糟屋郡篠栗町の若杉山を少し登ったところにある「若杉山麓 若杉の湯」。実は福岡市内中心部からでも車で約30分というアクセスの良さ。周囲は緑に囲まれ、手軽に遠出したような気分を味わえる。週末にドライブがてらおでかけするのにちょうどいい。
夏季限定「そうめん流し」
そんな若杉の湯で、夏の時期のみ登場するのが「そうめん流し」だ。今年も夏休みが終わる8月31日まで営業予定。屋根付きで、山の中にあるため、平地より比較的涼しく感じる。
そうめん流しを利用するには、まず館内の券売機でチケットを購入する。そうめん流しは一人前400円。他の食べ物は基本的に館内用だが、プラスチックのお皿で提供するものであれば、そうめん流しと一緒にいただくことも可能とのこと。
涼しい館内で待っていると、そうめん流しの準備が完了。写真は3人前。ボリュームたっぷりの麺に、めんつゆ、ねぎ、わさびはセルフ式。
そうめんのお供に、「おにぎり(180円)」と「チキンバスケット(500円)」も注文。
暑い夏は、やっぱり “そうめん流し” にかぎる。暑さも忘れ、夢中で麺をすする。これぞ夏の風物詩だ。
“千と千尋” のような湯張りシステム
そうめん流しの後は、人気の家族風呂へ。10部屋ある家族風呂は、高級感のある御影石の浴槽があったり、木のぬくもりがある杉材の浴槽があったりと多種多様。今回利用したのは、2つの大きな石と大理石で作られた「夫婦岩の湯」。
若杉の湯の家族風呂は、毎回お湯を入れ替える方式だ。使用するのはコインではなく、木札。この木札を指定の場所に差し込むと浴槽にお湯がたまる仕組みになっている。その様は、映画『千と千尋の神隠し』の湯張りシーンを思い起こさせる。
木札を差し込むと、カチンと小さな音がして、浴槽に勢いよくお湯が注がれる。ジブリファンなら、これだけでテンションが上ってしまうだろう。
湯張りが終わると、少量の熱い「さし湯」に切り替わるので、オレンジのレバーで調整。
半露天の浴槽には、心地いい光が差し込む。温泉ではないが、若杉山の天然水を使用していて、毎回新湯が張られるので、安心して気持ちのいいお湯を堪能できる。
家族風呂は1部屋50分で、500円+入湯料(大人800円/小人400円を人数分)。
ちなみに、土・日・祝のみ営業の大浴場は、夏休み期間中、平日限定で「子供プール」として営業している(一人300円・水着着用)。そうめん流しにプール、喜ばない子供はいないだろう。
湯上がりに、ひんやり
湯上がりの「ソフトクリーム(250円)」は格別。
「かき氷(250円)」も山盛りで食べごたえあり。
連日続く猛暑。「激しい外出は避けたいなぁ」というときは、そうめん流しで夏を堪能しつつ、気持ちのいいお風呂で疲れた体を癒やしてみてはいかがだろうか。
[文・写真]山下侑一郎
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