【別府観光】温泉もグルメも満喫! おすすめのモデルコースを大公開

別府観光

別府といえば、湯布院と並んで大分を代表する温泉地。その温泉湧出量・源泉数はともに日本一だ。だが、別府の魅力は決して温泉だけではない。今回は、別府のおすすめ観光スポットを一泊二日のモデルコース付きで余すところなく紹介する。

 

モデルコース

福岡市中心部から別府までは、車で約2時間。一泊二日の旅を存分に満喫するため、初日の朝は、できるだけ早く出発することをおすすめする。

<1日目>
07:30 [移動]福岡を出発
09:30 [食べる]岡本屋売店のプリン
10:00 [見る]地獄めぐり 海地獄
11:00 [見る]地獄めぐり かまど地獄
11:45 [食べる] 和音のとり天
13:00 [温泉]杉乃井ホテル
15:30 [見る]グローバルタワー
16:00 [食べる]GENOVAのジェラート
16:30 [泊まる]潮騒の宿 晴海

<2日目>
日の出時間 [見る]別府湾の朝日
10:00 [砂湯]別府海浜砂湯
11:30 [食べる]六盛で別府冷麺
13:00 [見る]水族館うみたまご
15:30 [食べる]別府湾サービスエリア

※各スポットの場所は最下部のMAPを参照。
※時間は目安です。
※営業時間や定休日は事前にご確認ください。

 

岡本屋売店の地獄蒸しプリン

岡本屋売店

今回の別府旅行でまず最初に訪れるのは、明治8年創業の老舗旅館が運営する「岡本屋売店」。売店といっても、決して小さくなく、中で食事もできる、ちょっとした道の駅のようなお店だ。

岡本屋売店の地獄蒸しプリン

別府の旅は、この地獄蒸しプリンで始まる。いや、これを食べないと始まらないと言ってもいい。温泉の蒸気を利用した「地獄蒸し」により、職人がひとつひとつ手作りしている。滑らかな舌ざわりと、ビターなカラメルの味わいが大人たちを魅了する別府名物。ここでは他にも、とり天やうどんなどを食べることもできるので、プリンと合わせて朝食代わりにしてもいいが、旅はまだ始まったばかりだ。お腹のスペースは空けておくことをおすすめする。

 

[解説]別府地獄めぐりとは?

別府地獄めぐり

別府観光といえば、まず最初に「地獄めぐり」を思い浮かべる人も多いだろう。そもそも「地獄」とは温泉噴出口のことで、入浴ではなく、見て楽しむことを目的とした温泉のことを地獄と呼んでいる。その呼び名からもわかる通り、昔は近寄りがたい場所だったそうだが、それを逆に観光資源として有効に活用しているというわけだ。

地獄は全部で8つ。「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」「鬼石坊主地獄」「鬼山地獄」「かまど地獄」「山地獄」。8箇所すべて巡るとなるとおよそ2時間半ほどかかる。その場合は共通観覧券がお得だが、地獄めぐりは、すべて巡らないといけないわけではない。では、8つの地獄のうち、どれがお勧めかと問われると意見が多少分かれるところだが、筆者が敢えて2つ選ぶとすると「海地獄」と「かまど地獄」だろう。

 

別府地獄めぐり 海地獄

地獄めぐり 海地獄

岡本屋売店から車で10分弱の距離にある「国指定名勝 海地獄」。今回は2つの地獄しか巡らないので、共通観覧券ではなく、それぞれの地獄で入園料400円を支払う。

海地獄

地獄めぐりの中でも最大規模の海地獄は、美しいコバルトブルー。約1200年前の鶴見岳の爆発でできたといわれている。

大鬼蓮の庭園

園内には、大鬼蓮(オオオニバス)という大きな睡蓮が美しい庭園もある。この大鬼蓮は子どもが乗れるほどの大きさで、お盆の時期には、体重20kgまでの子どもが大鬼蓮に乗ることができるイベントが開催される。

海地獄の足湯

海地獄の源泉を使用した足湯でまったりした後は・・・

地獄名物 極楽饅頭

地獄名物「極楽饅頭」もいいが・・・

地獄蒸し焼きプリン

やっぱり、地獄蒸し焼きプリン(本日2個目)。入り口のそばの売店で購入できる。岡本屋のプリンより苦味は少なく、昔懐かしい味わいだ。

 

地獄めぐり かまど地獄

地獄めぐり かまど地獄

続いて、すぐそばの「かまど地獄」へ。かまど地獄には、「1丁目」から「6丁目」まで様々な種類の地獄がそろっているので、ここだけで地獄めぐりのダイジェスト版のようになってる。8つすべて回らない場合、この「かまど地獄」は外せないだろう。

御幸の鐘

まずは、「御幸の鐘」を鳴らして願い事。地獄の鬼が幸せを運んでくれるとか。なんていい鬼さんなんだ。。

5丁目

5丁目の地獄は、天候や気温によって色が変化する。

煙の実演

ここでは実演タイムがある。タバコの煙を吹きかけると、その粒子のまわりに水蒸気がくっつき、煙が瞬時にもくもくと増大する。雲ができるのと同じような原理なのだとか。

6丁目は真っ赤な熱泥

6丁目は、真っ赤な熱泥。これぞ地獄といった雰囲気だ。

極楽3丁目

地獄はカラダにも良い。「極楽3丁目」では、吹き出す蒸気を喉や肌に当ててみよう。

 

和音のとり天定食ランチ

和音(わおん)でとり天

いざ、ランチタイム。言わずもがな、別府といえば「とり天」だ。問題は、どのお店を選ぶのか。定番は、大正15年創業のとり天発祥の店「レストラン東洋軒」だが、人気店ゆえ行列必至。そこで、筆者がおすすめしたいのは、東洋軒からもほど近い「和音(わおん)」のとり天だ。サクサク系の東洋軒に対し、こちらはふわふわ系。かまど地獄からも車で15分ほどの距離だ。

和音のとり天定食

和音はそもそもお寿司屋さんなのだが、このとり天があまりにも絶品で密かにファンも多い。

和音のとり天

ジューシーなもも肉がふわふわの衣に包まれている。

和音のとり天

ポン酢につけてひと口食べれば、その味と食感に感動する。少しからしをつけるとまた絶品。

 

杉乃井ホテル 棚湯&アクアガーデン

杉乃井ホテル

お腹を満たしたら、車で15分ほど移動しCMなどでもお馴染みの「杉乃井ホテル」へ。そもそも杉乃井ホテルに宿泊するという選択肢ももちろんあるのだが、今回は宿泊はせず、「棚湯」と「アクアガーデン」を利用する。

アクアガーデン

大展望露天風呂「棚湯」と水着着用の屋外温泉「アクアガーデン」。どちらも別府湾を望む絶景で、極上の開放感。大人たちは棚湯でのんびり、子どもたちはアクアガーデンで大はしゃぎ。別府観光では外せない人気スポットだ。

 

グローバルタワー

ビーコンプラザのグローバルタワー

杉乃井ホテルからすぐ近くのビーコンプラザにあるグローバルタワーへ。

グローバルタワー

別府市内でひと際目を引くグローバルタワー。そびえ立つその高さは125メートル。入場料は大人300円、小人200円。

グローバルタワーの展望デッキ

地上100メートルの展望デッキでは、別府市内を一望できる。天井が開いているので、一般的なタワーに比べて高さをリアルに感じる。高所恐怖症の人は覚悟が必要だ。

 

冷乳菓工房GENOVAのジェラート

冷乳菓工房GENOVA

そろそろホテルのチェックイン時間だが、その前に少し甘いものが食べたい気分では? 少し寄り道して、グローバルタワーから車で10分ほどの距離にある「冷乳菓工房GENOVA(ジェノバ)」へ。ソルパセオ銀座という商店街の中にあり、長年地元で愛されているジェラート屋さんだ。

ジェノバのジェラート

超濃厚でミルキーなジェラートに甘酸っぱい苺が絶妙なストロベリーキュービック。他にも魅惑的なフレーバーがたくさん。長年愛さる理由がよく分かる絶品ジェラートだ。

 

潮騒の宿 晴海

潮騒の宿 晴海

いよいよ宿へ。せっかく別府に来たのだから、ちょっと贅沢しても満足度の高い宿に泊まりたい。そんなあなたに胸を張っておすすめできるのが「潮騒の宿 清海(せいかい)」だ。

潮騒の宿 晴海

別府湾沿いに佇む「潮騒の宿 清海」は、全室オーシャンビューで客室露天風呂付き。和モダンで、洗練された上質感が漂う。

潮騒の湯

1階の大浴場「潮騒の湯」は、通称“海抜0m”と呼ばれるほど海に近い。これほどまでに海をすぐ近くに感じることができる温泉はなかなかない。まさに「潮騒」という名前がぴったりだ。湯船に浸かって海を眺めていると、まるで海に浮かんでいるかのような錯覚を覚える。この上ない、極上のひととき。

部屋のテラス

ひとっ風呂浴びたら、客室のテラスでまったり。

客室からの眺望

この眺望さえあれば、もう何も望むものはない。ただ海と空と風を感じているだけで、幸せな時間が流れる。

清海の夕食

とは言え、人間、腹は減る。

清海の夕食

清海の夕食

清海の夕食

もちろん夕食も期待を裏切らない。地元の食材を活かした旬の美味を個室で堪能。盛りだくさんだった一日の終わりに、お酒もすすむことだろう。

 

別府湾に昇る朝日

客室露天風呂

別府の旅2日目は、文字通り朝日とともに始まる。前日に日の出時刻を調べておき、その少し前に目覚ましをセット。起きたら客室露天風呂でカメラを片手に朝日を待つ。

別府湾の朝日

雲が少し邪魔をしているが、それはそれで趣がある。朝日は、もうすぐそこだ。

別府湾の朝日

来る。

別府湾の朝日

来た。

もう、言葉にならない。

ただ、素晴らしい一日が始まることだけは確かだ。

清海の朝食

素敵な朝ごはんを食べたら、せっかくなのでもうひとっ風呂浴びた後、身支度してチェックアウト。

 

別府海浜砂湯

別府海浜砂湯

チェックアウトしたら、清海からすぐ近くにある「別府海浜砂湯」へ。ミシュランガイドの観光版で2つ星を獲得している人気の観光スポットだ。砂湯とは、海浜の温泉熱によって温かくなった砂に埋まって体を温める温泉のこと。感覚としては岩盤浴に近い。鹿児島の指宿では「砂蒸し風呂」とも呼ばれる。

砂湯体験中

受付を済ませたら、専用の浴衣に着替えて海辺の砂湯へ。あとは砂かけさんの指示に従い、砂に埋れるのみ。ポカポカと体が温まり、全身から汗が吹き出てくる。海の音に耳を傾けながら、リラクゼーションタイムを堪能。15分ほどで終了となり、シャワーで砂を落としたら湯船に浸かってスッキリ。

別府海浜砂湯の足湯

時期や時間によっては順番待ちもあるが、そんなときは、目の前にある砂湯でのんびり待とう。

 

六盛で別府冷麺

六盛で別府冷麺

2日目のランチは、もちろん「別府冷麺」。とり天と並ぶ別府グルメの代表格だ。悩ましいのは、太麺でもっちりとした専門店系を選ぶか、中細麺でツルツルとした焼肉店系を選ぶか。どちらも美味しいが、初めてなら専門店系を試してほしい。これまでの冷麺の概念を良い意味で覆される。中でも、今回紹介するのは行列必至の人気店「手のべ冷麺専門店 六盛(ろくせい)」。

別府海浜砂湯からは車で15分ほど。行列を避けたい人は、12時前には到着しておいたほうがいいだろう。

六盛の冷麺

国産牛と昆布で出汁をとった風味豊かな極上スープに、酸味の強いキムチが絶妙のアクセント。

六盛の冷麺

分厚い特製チャーシューも絶品。もちもちでコシのある太めの麺が全ての美味しさをすくい上げる。別府冷麺、恐るべし。

 

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」

大分マリーンパレス水族館うみたまご

六盛から車で5分ほど移動し、午後は大分マリーンパレス水族館「うみたまご」を満喫。

大分マリーンパレス水族館うみたまご

大分マリーンパレス水族館うみたまご

大分マリーンパレス水族館うみたまご

大分マリーンパレス水族館うみたまご

何時間見ていても飽きないかわいい魚やペンギンたち。すぐ近くで見られるイルカショーなど、アトラクションも豊富だ。

セイウチの腹筋

うみたまご名物(?)、セイウチの腹筋は必見!

あそびーち

うみたまごに新たに隣接された「あそびーち」。

あそびーちのリクガメ

あそびーち

あそびーち

あそびーちは、なかなかお目にかかれないような動物たちとすぐ近くで触れ合えるのが魅力。

 

別府湾サービスエリア

別府湾SAのB-Speak Cafe

うみたまごを思う存分満喫したら、名残惜しさを感じつつも高速道路が渋滞する前に家路につく。ちょっとその前に、別府湾サービスエリアへ最後の寄り道。目的は、お土産選びとB-Speakのロールケーキだ。

B-Speakのロールケーキ

言わずと知れた湯布院の超人気ロールケーキ。イートインもお持ち帰りも可能だが、数量限定なので、午後の遅い時間には売り切れている可能性のほうが高い。残っていたらラッキーぐらいの気持ちでいたほうがいいだろう。

恋人の聖地

お土産も買ったら、最後に「恋人の聖地」のモニュメント前で記念撮影。楽しかった別府の旅もこれにて終了。安全運転でお帰りください。

MAP

 

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