福岡の美味しいちゃんぽんと言えば、真っ先に名前があるのが「長崎亭」だろう。本店は、福重の国道202号線沿い。お昼時にはお店に入りきれない車が車道に列をなす。駐車場も決して広くないので、車を停めるのにも一苦労するが、それでも食べに行きたいと思えるちゃんぽんがそこにはあるのだ。
店内には、ずらりと並ぶカウンター席と、座卓が4つ。店内に漂う豚骨や炒めた野菜の香りが食欲をそそる。
長崎ちゃんぽん(税込600円)。
見た目は至ってベーシックなちゃんぽんだが、スープをひと口飲んだ瞬間、ありふれた他のちゃんぽんとの違いに驚く。あっさりとしているのにコクがあり、野菜の旨みも凝縮されている。塩加減が絶妙で、運動した後や疲れている時なんかは特に、この美味しさがカラダに沁みる。
こってりとしていないので、どんどん食が進む。麺は太めで、具もたっぷり。味、ボリュームともに食後の満足感が高い。
塩気があるせいか、真っ白なおにぎりとの相性が抜群。何の変哲もないおにぎりが、イチオシのサイドメニューだ。
食べ足りなければ、100円で替玉が可能。替玉の麺は、なんとラーメンの麺。ある意味、2度美味しい。
今は、薬院にもお店があるが、この年季が入った感じの漂う本店で食べた方が、個人的には美味しく感じる。