佐賀県三瀬村~古湯温泉「ONCRI / おんくり」 週末旅行が癒し満点

古湯温泉おんくりの足湯

福岡市内から佐賀や長崎に行く時、高速ではなく、三瀬峠を通って行くと、三瀬エリアには蕎麦屋が多いことに気がつく。そんな「そば街道」とも呼ばれる三瀬エリアで美味しいそばを食べ、さらに、そこから車で15分~20分くらいの距離にある古湯温泉の「ONCRI / おんくり」に宿泊する。そんな癒し満点の週末旅行に出かけてみてはいかがだろうか。その他、三瀬エリアで注目のスポット「ハーブガーデン ミツセファーム」、「ハムソーセージ工房イブスキ」、「やさい直売所 マッちゃん」、道の駅「大和 そよかぜ館」については別の記事で紹介する。
「三瀬そば」だけじゃない!佐賀市三瀬エリアのおすすめスポット5選

 

三瀬「そば街道」は、水が美味しいから、当然そばも美味しい

福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号。


福岡市内から車を走らせ三瀬峠を過ぎると、目につくだけでも10軒近くのそば屋が点在している。


「なぜこんなところにそば屋が?」と思うが、ここは脊振山地に属していて美味しい「水」に恵まれている。

美味しい蕎麦には良質な水が欠かせないことはよく知られているが、空気も美味しいこの地にそば職人たちが目をつけたのは、必然だったのかもしれない。

 
↓そば街道に点在するそば屋

 

そば街道の老舗「三瀬そば」

三瀬そば 外観
今回紹介するのは、三瀬「そば街道」のそば屋の中でも老舗の1軒。その名も『三瀬そば』。ある程度の行列は覚悟した方がいいだろう。
 
三瀬そば 店内
 古民家風の店内の中央には囲炉裏がある。なぜかそれだけでも、料理への期待は高まっていく。
 
三瀬そば 看板メニューは、「板そば」。写真は「並(2~3人前)」。
 
写真だけでこれだけ美味しさが伝わるそばも珍しいかもしれない。
 
そばは、コシが強く、のど越しがとても良い。
 
そば文化があまりない福岡では、こういった蕎麦はなかなか食べることができない。このそばを食べるだけでも、三瀬峠を超えて来る価値は十分にあるだろう。
 
一見すると、このくらいペロッと平らげてしまうと思うが、しっかりとした歯ごたえで、食べているうちに満腹になってしまう。
 
板そばの奥に隠れてしまっているが、もう一品注文したのが「みつせ鶏の砂肝」。豊かな風味と程よい弾力のある肉質が特徴という「みつせ鶏」。これもまた、箸が止まらなくなる逸品だった。
 
 

古湯温泉のぬる湯は、リラックス効果が高い「美人の湯」

古湯温泉
 三瀬エリアから車で15分~20分くらいの佐賀市富士町に位置する「古湯温泉」。
 
古湯温泉は、実は歴史が古く、約2200年前に発見されたという。あの歌人「齋藤茂吉」や画家「青木繁」などもよく訪れたそうだ。
 
古湯温泉の特徴は、何といっても「ぬる湯」だ。湯触りがやや「ぬるぬる」していて、泉温も38℃と少しぬるめ。体への負担が少なく、長時間浸かることができるため、リラックス効果も高い。
 
お風呂上りには、肌がツルツルになるということで、別名「美人の湯」ともいわれている。 
 
 

時間を忘れることができる宿 古湯温泉「ONCRI / おんくり」 

ONCRI おんくり 玄関

 古湯温泉の玄関口の小高い丘の上にある「ONCRI / おんくり」(旧 古湯温泉 吉花亭)。2012年にリニューアルした建物は、モダンでありながらシックな和のテイストで、宿泊客に落ち着きを与える。

 
名前の「おんくり」とは、もらった恩を誰かに送り、その人がまた誰かに送る「恩送り(感謝の連鎖)」を意味する。
 
そもそも古湯温泉は、湯布院などの温泉観光地のような観光スポットが多くあるわけではないので、自然に囲まれ、川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾け、ただゆっくりと流れる時間を愉しむ。そういう温泉宿だ。
 
ちなみに、「ONCRI / おんくり」は、アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ(旧 福岡山の上ホテル)の系列ホテルである。
 
おんくり ウェルカムドリンク
チェックインを済ませると、ウェルカムドリンクとして「嬉野茶」が羊羹と共に出される。
そこで、館内で着用するシックなデザインの部屋着を5色の中からチョイスすることができる。
 

おんくりのバー

受付の横には、大自然を見下ろせるバーカウンターがある。温泉に入り、夜そこでゆっくり過ごすのもまたいいだろう。
 
おんくりのキッズスペース
さらに1階のギフトショップの奥に、立派な「キッズスペース」があるのもこのホテルの特徴だといえる。

小さな子供がいる家族には嬉しいサービスで、子供たちも退屈せずに済む。

 
おんくりの部屋
立派な床の間がある和室の部屋は、とても綺麗で、大きな窓の向こうには、緑豊かな山々の大自然を眺めることができる。解放感のある落ち着いた部屋だ。
 
 
 
 
 
おんくりのお湯処「「SHIORI/しおり」」には、男女合わせて15種類の天然温泉があり、露天風呂は天山(てんざん)を望む景観。

ゆっくりと浸かっていられる「ぬる湯」なので、最高の癒しを存分に堪能することができる。

 
他にも、「足湯」や「天然砂むし温泉」、「家族風呂」も用意されている。2階には、くつろぎスペースと卓球台もある。
  
おんくりのレストラン SEBRI セブリ
 
夕食は、和食かイタリアンを選択できる。

イタリアンを選べば、1階のレストラン「SEBRI / セブリ」でいただく。玄海産の魚介や四季折々の新鮮な野菜を活かしたバラエティ豊かなコース料理を堪能できる。

 
新鮮な野菜を特製ソースにつけていただく「バーニャ・カウダ」は、素材の良さを最大限引き出していて、自然の恵みに感謝したくなる逸品だ。
 
 
一度は泊まってみたい。そして一度泊まると、また泊まりたくなる。「ONCRI / おんくり」は、そういう宿だ。
 
 

三瀬そば、古湯温泉以外にも絶対行きたいスポットが!

そば街道で美味しい蕎麦を食べ、古湯温泉でまったり泊まった後は、三瀬エリアをもっと探索してはいかがだろうか。
 
三瀬エリアでオススメのスポットについては、別の記事にまとめたので、ぜひ読んでみてほしい。