子供連れで門司港観光するなら「九州鉄道記念館」がおすすめ

九州鉄道記念館

門司港レトロの代表的な観光スポットのひとつ『九州鉄道記念館』。本物の車両の中に入れたり、運転シュミレーターやミニ鉄道があったりと、鉄道ファンではなくても楽しめる。特に、レトロな街の散策に退屈しはじめた子供を楽しませるには、もってこいのスポットだ。

歴代の車両展示は圧巻

車両展示場
機関車 C59 1
にちりん クハ481−603
月光 クハネ581−8

中に入ると、まずはずらりと並ぶ歴代の車両展示がお出迎え。駅のホームのような展示スペースに、かつて実際に走っていた車両9台が展示されている。そのうち4台は車内の見学も可能だ。

蒸気機関車 59634

最も古い車両は、大正11年(1922年)に製造された蒸気機関車「59634号」。その番号から、ファンの間では「ごくろうさんよ」と呼ばれてたという。

蒸気機関車の足回り

近くでまじまじと見ると、力強さの中にも繊細さが感じられる。

キハ07 41号
キハ07 41号
キハ07 41号 運転席
キハ07 41号 乗客席

車内見学が可能な車両のうち最も古いのが、戦前の昭和12年(1937年)に製造された機械式気動車「キハ07 41号」だ。半円形のレトロな外観で、車内に残る傷がその歴史を物語る。記念撮影するなら絶好のスポットだ。

14系寝台客車
14系寝台客車の車内
14系寝台客車の灰皿
14系寝台客車の説明

寝台特急客車「スハネフ14系11」の車内も必見だ。平成に入っても長く活躍していた車両なので、それほど古いわけではないが、シートの柄や車内に設置された灰皿が、その時代を感じさせる。

館内にはキッズルームやお土産ショップも

本館(旧九州鉄道本社屋)

続いて、国の登録有形文化財でもある本館へ。旧・九州鉄道会社の本社として、今から100年以上前の明治24年(1891年)に建てられたものだ。

明治の客車

中には、表に展示されていた蒸気機関車よりも古い、明治時代の客車が展示されている。

九州の鉄道大パノラマ

九州の主要駅と人気列車が集結した「九州の鉄道大パノラマ」。手前には博多駅が見え、その一番奥には鹿児島中央駅も。

キッズルーム

鉄道のおもちゃで遊べるキッズルームもあり、小さな子供連れにはありがたい。

お土産ショップ「ゼロマイル」

お土産ショップには、バラエティ豊かな鉄道グッズがずらりと並ぶ。筆者も最寄り駅の「駅名キーホルダー」を購入。

昔の駅事務室

2階の展示コーナーには、昔の駅事務室や切符、制服などが展示されている。

名列車のヘッドマーク
▲九州を走った名列車のヘッドマーク

臨場感あふれる「運転シミュレーター」

運転シミュレーター

館内の一番の目玉は、この「運転シミュレーター」だろう。本物の811系近郊型電車の運転台に座り、1回100円で2区間分運転することができる。ブザーがなったら、「ブレーキハンドル」を回してブレーキを解除し、「マスコンハンドル」を引いてゆっくり加速。

運転台からの眺め

窓の外に見えるのは、門司港−折尾間を走る実際の映像だ。指示に従って加速や減速を繰り返し、定刻通りに次の駅に停車させよう。意外と難しいので、大人でも夢中になってしまう。

子供が喜ぶミニ鉄道

ミニ鉄道公園

再び外に出て、1周130mのレールがひかれた「ミニ鉄道公園」へ。

72系ゆふいんの森

「ゆふいんの森」や「かもめ」、「ソニック」など、5つの列車が走っていて、1回(1台)300円で乗車できる。(1台に3名まで乗車可能)

ミニ列車の車内

車内も本格的な作りだが、先程の運転シミュレーターに比べればかなりシンプルなので、小さな子供でも楽しむことができる。

気分はすっかり運転士

前頭部展示

最後は中央ゲート横にある、3台の車両前頭部が展示されているエリアへ。

前頭部展示の車内
クハ481-246の運転台
クハ481-246の運転機器
クハ481-246の運転機器

ここでは、実際に運転台に座り、運転機器を操作することができる。大人も子供も、気分はすっかり運転士。鉄道ファンにはたまらない展示だろう。

九州鉄道記念館の料金

【大人】個人 300円(団体 240円)
【中学生以下】個人 150円(団体120円)
※4歳未満は無料。

門司港のレトロな街並みは、大人にとっては魅力的だが、子供は退屈しがち。そんなときは、この「九州鉄道記念館」に立ち寄って、目一杯子供に楽しんでもらおう。屋内なので、雨の日のお出かけにもおすすめだ。

TEXT・PHOTO:山下侑一郎

九州鉄道記念館

九州鉄道記念館

福岡県北九州市門司区清滝2丁目3−29

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